「Renaissance」 ー阪神淡路大震災への鎮魂歌、そして復興への賛歌ー
「『Renaissance』−阪神淡路大震災への鎮魂歌、そして復興への賛歌』は、神戸シンフォニックバンドの第30回定期演奏会を記念して、優れた吹奏楽曲を世間に送り出すことで吹奏楽の振興に寄与したいという思いから、客演指揮者であった高橋徹氏と親交の深く、吹奏楽でも数多くの名曲を作曲されている作曲家真島俊夫氏に委嘱し、作曲されたものです。
第30回記念定期演奏会を開催した2010年は、震災から15年を迎える節目の年であり、その年に本曲が作られ、演奏できたことは非常に喜びです。私達は神戸で活動してきた吹奏楽団として、「復興」は活動のよりどころでもあり、「復興」をそれ以上の「発展」へとするべく、本作品から力を得ていければと思います。
2010.4.25 第30回記念定期演奏会
「Renaissance」は、「re- (再び)」+「naissance (誕生)」を意味するフランス語で、一般的には、14世紀以降にイタリアの地中海貿易で繁栄した諸都市を中心に広まり、西欧における絵画・文学・音楽といった芸術分野において、教会やイスラム世界、東ローマ帝国により保存されていた古典文化を復興した文化活動を意味しています。
冒頭、犠牲になった方々への鎮魂から始まり、復興を表す強い希望に満ちた曲調に転じます。中間部の「思い出」をイメージする優しい旋律は、過去を振り返る事が、未来に向かって歩むための力となる様に力強く変化してゆきます。
この曲は、作曲者の真島氏からのご提案があり、(株) Eight Companyから楽譜が出版されました。楽譜の売上は東日本大震災のチャリティーとして寄付されます。また、出版に当たり、今回の震災の支援ために多くの団体に演奏して頂けるように、副題を「大震災への鎮魂歌、そして復興への賛歌」に変更します。
場所や時代が変わっても、災害の犠牲者への「鎮魂」の思いと、「復興」への願いは変わることはありません。この曲が広く演奏されつづけることが、被災された方々への力となることを願っています。
東日本大震災に寄せて〜真島俊夫氏からのメッセージ
真島俊夫氏 公式ウェブサイト
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