東日本大震災に寄せて−真島俊夫氏からのメッセージ−


この度の東日本大震災で被災された方々へは、お掛けする言葉も見つかりません。唯ただ、希望を失うことなく前を向いて歩まれることを願うのみです。
私も一人の音楽家として、そして一人の人間として何かお力になれれば と考えておりましたが、たまたま去年(2010年)、神戸シンフォニックバンドさんの委嘱で書かせていただいた
「Renneissance (復興)-阪神淡路大震災への鎮魂歌、そして復興への讃歌」
という曲がある事を思い出しました。

 犠牲になられた方々への鎮魂の歌で始まり、やがて力強い復興を描いた勇壮な旋律へと展開していく曲ですが、この曲を各地で演奏していただき、少しでも被災された方々の心の励みになればと考え、エイト・カンパニー社さんで出版していただく事になりました。得られた収益はすべて義援金として、被災された方々に届けられます。

 神戸シンフォニックバンドさんも、第31回定期演奏会で再演してくださるようで嬉しい限りです。この曲を聞かれた方々に、被災地のことを思っていただいたり、また、被災された方々には、少しでも希望を見いだしていただければ、私にとりまして、これにまさる幸せはありません。
  
 真島俊夫

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